12.ユーラシア大陸東南部縦断〜11日〜南寧
ドアを開ければ道は眠って踏み出される一歩を待ち焦がれている。
出かける時は必ず左足から。
14時くらいの電車だからのんびり3キロくらい歩いて向かう。
歩いている途中。象鼻山公園を通りかかり、やっぱり外側から象さんは見えるのか。ちょっぴり気になって見てみた。
いや、見てみるまでも無かった。
団体ツアー観光客が園外から皆んなで記念撮影をしていたもん。笑
朝から微妙な気持ちになりつつも、蒸し暑い道を歩き続ける。
急いでチケットを取ったから、
「立席」読んで字の如く、立ったまま乗る。
桂林駅、相変わらず中国の駅は大きい。
立席を設けるくらいだからどんな古い電車が来るのか心配だったけど、待っていたのは新幹線だった。
立席と言うのは考え方で印象が変わる。
「2等席と同じ料金取って立たせるのか。。」
はたまた、
「立席でもいいから早く目的地に行けるから有難い。」
この2つの考え方の微妙な空間を突いたシステムだと思う。笑
3時間くらいの新幹線での旅。
外から見える景色はどんどん変わっていき、
湿地帯と、細長い木。
今まで見なかったアヒルの群れや水牛の姿も見えた。
ただ、見渡す限り平野になっている所もあり、ボクは山が多いと今まで思っていたので新鮮だった。
南寧駅への到着。
着いたのが17時前、ホテルの予約をしていて、17時チェックインだから土地勘も無いし、焦る。
タクシー乗り場では何回か乗車拒否をされてしまった。
きっとホテルがわりかし近場だから運転手さんも儲からないのだろう。
でも僕はインターネットで検索する事もできない。
何としても乗せて貰うしかない。
ちょっと困っていると、中国人のお姉さんがタクシーを捕まえて乗せてくれた。
中国人、本当に親切。
明日ベトナムへ行くためのバスの券の売場をタクシーの運転手さんに聞いてホテルに向かう。
駅から北のほうに少し行った所にホテルはあった。
大通りが大規模な工事中で、ちょっとダークな雰囲気の街を通りぬけ、着いた。
タクシーの運転手さんに、5元だけチップを渡したら、最初は遠慮して拒否されたけど、受け取ってくれた。
ありがとう運転手さん!
大通りに面していて一先ず安心。
ホテルのチェックインもスムーズにおわり、またまた安心。
部屋は、昨日までとは打って変わって、窓もないし、暗いし、インターネットも出来ないし、俗に言う「出そうな」雰囲気。笑
中国では、Wi-Fiが街中に飛び交っている。
そこで、ボクが見つけ出したのは、
ロックがかかっているWi-Fiでも、
12345678
を入れれば使える事が多いという事。
安全面でもオススメは全くできない。
だけど背に腹は変えられない。笑
バスの券の売場、駅の近くだったなぁ。
歩くと結構かかりそうな場所。
中国では、電動バイクのフリーの運ちゃん達がウロウロしている。
ホテルを出たら、フリーの運ちゃんと目が合い、アイコンタクトで止まってくれた。
行きたい場所の写真を見せて、5元だけで行ってくれる。
かなりリーズナブルだけど、
中国ヘルメットなどはしないし、
道も段があったりして、なかなかスリリング。
コケたりしたら間違いなく無事では済まないけど、そこは出会ったばかりの運ちゃんに全てを委ねるしかない。まさにこの瞬間は運命共同体。
だけど、暑いからヘルメット無しで車と車の間、たまに歩道を走り人を豪快にすり抜けていくバイクタクシーは面白い。
バスの券の売場に着いた。
明日ベトナム入りしようと思って予約などはしていないから、券が売り切れていたらどうしようと言う心配も杞憂だったみたいで、売場に入って3分で券を手に入れる事が出来た。
明日の、7時45分。
このバスの券の売場前にバスが来る。
帰りは昨日の夜から何も食べていなかったからまたフラフラ歩いて適当に済ませた。
帰りはもちろん、バイクタクシー。
玉木宏を色黒にした中国人の運ちゃん。
運ちゃんの後ろに乗りながらアイスを食べる。
夜の風が気持ちよかった。
昨日友達になったドイツ人のジャンは、
「ベトナムに行って帰ってくると、中国がいかに綺麗か分かるよ!まあ、一番のぶっち切りはインドだけど。」と言っていた。
確かにボクも国的には中国の方が好きだ。
けど、基本的な国民の感情として、中国は日本人には良い印象は決して持っていない(話したりしたら一気に親切になる)。
ベトナムは、どちからと言うと、白人層や中国に良い印象を持っておらず、日本の事は大好きだ。
昨日ジャンが
「国と国がお互いを非難し合うのは本当に愚かな事で、きっと僕達の世代が大人になったら世界は良くなっていくよ。」
と話していた。やっぱり30歳付近の人の話しは、どこの国の人でも言ってる事が大体同じだ。
そして、彼らエリート層は本当に言語に対する情熱が凄くて、ジャンもドイツ語、英語、中国語、次は日本語の勉強も始めるそうだ。
宮崎に住みながらも、頭は世界のスタンダードである為には、考え始めると答えはひとつしか見つからないけど、まあ。。
全員分野が違うけど、また競い合える力強い仲間が増えたことが単純に嬉しい。
話が脱線して、また「だけど」が来るけど、
日本人とドイツ人は共通点もすごく多いから相性が良いのも事実。笑
その国の言葉が話せたら一気に距離が縮まるのは、もっと事実。
行くぜ。ベトナム。