14.ユーラシア大陸東南部縦断〜13日〜これより突撃

月曜日の街で聞かれた。
「今あなたは幸せですか?」
歩きながら笑って答えた。
「いいえ別に。」

朝起きて、一文無しなのに、寝れたことに感謝。

換金に行こうと思うけど、まだ銀行が始まるまで時間がある。

そんなんしてたら
ミスター(晋さん)が、
「フォーを食べて、銀行に行きましょうよ。」(日本語で)と言ってくれたので、一緒に朝のお散歩をする事に。

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完全ジモッティな町。

外国人は住んでるけど、旅行者の姿は全くない。

朝から路面で焼鳥を焼いてたり、ジュースを売ってたり、いい感じ。

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BO PHO.来ましたぜ。
牛肉のフォー。

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おばちゃんに「おはよう!2つ!」と元気に声をかけると、すぐに笑顔で持ってきてくれた。

やっぱりベトナムならどんなトコでも心配しないで入れる。

牛肉がちょっと生気味にするのが地元の基本なのかもしれない。笑

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ものすごく、、美味しい。。。

ボクのベトナムに来た一番の目的は、この人達。
フォー。

鳥のフォーも、牛のフォーもできる限り食べたい。

満足してお店を後にし、次は銀行へ。

基本的に人民元は受け付けていないようだ。
だけど、日本円は表示があるからいけるはず。
と入った銀行
撃沈。

だけど、他の銀行の場所を教えてくれてそこに行く。
そこでまた撃沈。

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こんなはずではない。
ミスターが付いてきてくれる雰囲気だったけど、仕事があるから帰ってもらった。

また次の銀行へ。
それにしてもバイクが多い。
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バイクを眺めていたらまた、
撃沈。

そこの警備員さんは、仕事を放り出して次の銀行まで連れて行ってくれた。
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さすが、
私のベトナム

おっさんに向かって
「ありがとう、大好きだよ!」
ベトナム語で伝え、笑顔で手を振る。


そして、その銀行で。
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「何だよ、あの提灯」

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そんな事を考えていたら
撃沈。


一般的にユーロとドルしか受け付けていないそうだ。。なんてこった。

だけど、そこの銀行の人が隣の別の銀行の人に掛け合ってくれ、やっとそこで換金することができた。
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良かった。



日本円から考えると、×2の後に00を付けると、ベトナムドンになる。

10,000円は、2,000,000ドン。

精神と時の部屋から出てきたボクの戦闘力は一気に上がった。

ちなみに、
フリーザでの
ク⚫︎リン
戦闘力は13,000。

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同じ時期、スーパーサイヤ人になる前の悟⚫︎の戦闘力は、
基本最大が3,000,000

僕は、とりあえず20,000円を換金したので、この時、戦闘力は4,000,000。

まあ、結果論で言ってしまうと。

孫悟空くボクフリーザ戦初期状態。)
という事になる。

※この時点の悟空より強いということ。
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そしてボクは銀行の人達を巻き込み、物価を聞いた。
ボクの物価の指数を考える時の基本は、
500mlのコーラ一本いくらかだ。


「コーラ1匹の戦闘力はどれくらい?」

ナチュラルにベトナムで相手の戦闘力が計れる現地の戦闘民族ベトナム人女性は言った。

「1匹15,000。」

ほう。。。
さすがは修羅の国ベトナム

コーラ一本の戦闘力でさえも「15,000」にまで上がっているのか、平和ボケしてる日本のヤツら(コーラ)の戦闘力なんてせいぜい「150」だ。

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皆に手を振って銀行を出て、
今まで寄った銀行の全てにより、
「ありがとう!」
それとタッチを繰り返して家に帰った。

そう、ボクはコーラの戦闘力たった150の国から来たにも関わらず戦闘力4,000,000の選ばし戦士。※たった2万円換金しただけです※

日の丸を背負ってこの修羅の国へ来ているので、日本代表だ。日本ファンを増やさなくてはならない。

家に帰ると、ミスターが心配して外まで探しに来てくれていた。ごめんなさい、ミスター。

会社の方には日本語もできる意味のわからないくらい綺麗なベトナム人の人も来ていて、すごく色々教えてくれた。

そして、もう出ようと思ってたけど、すごく引き止められて、猫と遊んで、皆でお昼ご飯を食べに行く事に。今回はベトナム料理だ。

ご飯を食べながら、彼女を連れて行くか?と聞かれ、連れて行きたい気持ちが募る。

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そろそろ行かないと行けないだけど、邱さんとお茶を飲み、名残惜しい気持ちもやっぱりあって話し続け、結果的にお茶を3リットルくらい飲んだ。


ハノイに頼れる人ができて、嬉しい気分と、別れる寂しさ。

ボクは感情表現が極端に苦手なのか、生まれながらのポーカーフェイスなのか、はたまたマシーンなのか、でもやっぱり寂しかった。

タクシーでホアンキム湖まで行って、色んな人に情報を聞いて、スリープバスのチケットを手配してる所にいく。

昨日と比べて全く雰囲気が違う。

これは夜
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そして昼
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たどり着いた所は、「ザ・シン・ツアリスト」人気店なのか、近くに偽物が沢山あった。

昔はカフェで、シンカフェと言う名前だったらしい。

さあ、バスの手配をしよう。

「すみません。ホーチンミンまで、スリープバスで、一番早い工程で。」

「え?3日でいけるけど、それ以前に飛行機なら2時間だよ!」


観光業界に勤めていながら、風情というものが全く分かっていない。まったくけしからん。

「陸路で行きたいんだ。一番早い工程で。笑」

「ねえ、知ってる?ベトナムって意外と長いのよ。」

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旅行者多しとは言え、こういうオーダーをする人間は存在しない様だ。

そして、無事にゲット。

日本円で3,880円くらい。
激安だ。

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早速今日の18時30分出発。

まだ4時間くらいあるから時間つぶしをしようと歩く。

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そしたら、押売り的な靴磨きのおじさんに会った。
普通なら断るけど、おじさんの笑顔と、旅行を一緒に進んでくれている相棒もたまには磨かないとと思ってやって貰った。

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結構綺麗になったし、結果オーライ。
ありがとう、おっさん‼︎

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まだ時間があるから、マッサージに行こうと思った。

これはさすがに怖いからネットで調べてお店に行く。

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激安。
2時間で17ドルだった。

マッサージルームに4人入り、マッサージ士も4人。

ベトナム人のマッサージ士は皆ちょっと日本語をしゃべる。

「痛気持ちいい」「大丈夫?」そんな感じ。
あとは疑問形で「オッケー?」と聞いてくる。

マッサージルームにはボクと、カナダから来た夫婦、アメリカから来た女性だった。

基本皆英語は話すけど、そんなに得意じゃなくて、よく分からない時は申し訳なさそうに笑って誤魔化す。これは万国共通。笑


ベトナム人のお姉さん達には、気に入られ、
「かっこいいかっこいい」と言ってくれ。
ボクもちょっとベトナム語を使うから和気あいあいとした空気が流れるのは良かった。

けど、足だけでお願いしてたのに、

うつ伏せにさせられて、背中辺りそして、一番お尻辺りを執拗にマッサージしてくれた。

皆いい人だったし、このお店、日本語メニューもあったから、かなりの優良店だと思う。

そこから、バスの出発地点まで離れている。

道端で仲良くなったベトナム人の女性がバイクで送ってくれる事になった。
旦那さんに店を任せ、乗せてくれる。

ハノイでもバイク、しかもスーパーカブに乗れて、感動。

彼女、ボクと同い年で、後ろに乗ってる間中ずっと「結婚しようよ。」と言われていたので「旦那がいるだろ!」と笑いながらヘルメットを叩いたりしていた。

だけど、かなり、押しには弱い自信があるボクは、そうなったらどうなるだろうとかあり得ない想像もしてしまったのもまた事実。

ありがとう!

一緒に写真をセルフィで撮られ、ボクは、写らなかった後姿を撮った。
人生最大のモテ期が1日だけ、しかもハノイで来るなんて。


そして、バスの出発地点へ。

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昨日、南寧から一緒にベトナム入りした中国人の英語の先生達ともたまたま同じバスで笑顔で再会。


18時30分バスが来た。

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このバス、スリーピングバスと言って、文字通り寝ながら移動するバス。Wi-Fiも使える。

日本だったら安全面で絶対にありえない。

だけど、ベトナムでしか乗れないから乗るしかない。


乗ってみた。


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身長173センチのボクでも、、
結構狭い。笑
ロシア人とか、キツイでしょう。


今そのバスに乗ってハノイからフエへと向っている。

ボクは一番後ろからニ番目。
一番後ろの一番キツキツな所にいる四川省から来た陽気な中国人4人組と、ロシア人と、隣は大和撫子ベトナム人と楽しく話をしながらフエへと向っている。

そして、
彼らの肩は、
確実に重なり合っている。


狭いから、ボクの頭のすぐ横には4人組の内の1人の足がある。


彼の足がまた絶妙なハーモニーを奏でていて、旅行をしている気持ちにさせてくれる。


夜の道は夜の道で、いつも夜空を見上げるボクには嬉しい。そして今すごくトイレに行きたい。
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このバス、休憩とかあるのかな。。


13.ユーラシア大陸東南部縦断〜12日〜すり抜けるハノイ


今日は中国からベトナムに行く日。

7時45分のバスで向う。
そんな日に限って初めてギリギリのタイミングで起きてしまった。
バス出発まで後20分無い

まずい、非常にまずい。

寝る前に荷物も全て整理していて良かった。(と言ってもいつものバッグだけど。)

歯だけ磨いてフロントに行き、
全く余裕が無かったので、カードキーと代金を置いてお釣りも受け取らずにホテルを出た。

直線で3キロ。

15分以内にバスの出発手続きをして乗らないと。

こんな時に限ってバイタクも皆お客を乗せている。


もう汗まみれになってもしょうがない。

そんなタイミングで走っているボクを見たタクシーの運ちゃんが「大丈夫かい?」と話しかけてきた。

「バスまで後10分も無いけど、タクシーを使える距離じゃないんだ。ありがとう。」

そういってまた走ろうと思ったら、
「俺が乗せて行ってあげるよ。」

渋滞の中を常にクラクションを鳴らして、ライトで前にある車たちを煽りまくり、アクション映画ばりの運転で連れて行ってくれた。

正直今までで一番荒くてヒヤヒヤしたけど、本当に助かった。

しかも、南寧は初乗り料金が11元なのに、たったの10元でバスセンターまで連れて行ってくれた。

神様、仏様ってこの世にいるんだと思う。
今日だったら間違いなくタクシーの運ちゃんがボクの中での神様だ。

ありがとう!を何度もくり返し、「そんなヒマがあるなら早くいけ!」と笑われながら怒られるくらい握手をして彼と別れた。


本当に彼に会えなかったら、確実に間に合っておらず、また今日もシャワーも水しか出ない、何か「出そうな」部屋で過ごすところだった。

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知らなかったけど、バスではペットボトルの水と、リンゴとパンを配ってくれた。

9時間のバスの旅

急いで出て来て飲み物も買っていなかったから本当に助かった。

高速道路でのバスの運転は想像していたより丁寧で、だけど反対車線を見ると、乗用車と大型トレーラーが事故を起こしていて、数十キロ渋滞が続いていた。

また反対側を見ると、またのどかな景色が広がっている。

色んな新しい事を知るたびに世界が窮屈でつまらない物になっていってる気がする。と言っても自分の考え方の問題なんだろうけど。

電気も通ってなさそうな中国の田舎の方で毎日畠で働いて、牛とかの世話して、ごちゃごちゃ色んな情報が入らない生活をしてるのが、凄く羨ましくなる。
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色んな事を考えながら、タイの映画を見ていたら、いつの間にか国境付近に来たようだ。

同じ陸路で国境を越えるとしてもヨーロッパでは検問も何も無かったが、中国側での国境付近の検問ではバスの中に銃を持った迷彩服の警察官が入ってきてビックリした。
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イエス!
ウェルカムバックマイグーグル!

中国国内で、グーグルなどが使えないのが不便だった。フェイスブック達もダメだったけど、中国のグレートファイアウォール先輩にもVPN以外に抜け道があって、たまに更新する事はできる。

今まで、「百度」(ばいどぅ)を使って散々苦労したのでこれからの旅行は楽になる。

本当にボクのどうしようもなく無計画な性格により、中国とベトナム国境で意外と移動が多いという事を知らなかった。

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そこで助けてくれたのが、隣に座っていた上海から来た中国人の邱さん

一番最初は中国語で話しかけてきて、そこから「友達に日本語話す奴いるから、今日は一緒に行こう。」と誘って来た。

考えようによっては胡散臭いかもしれないけど、ボクのセンサーに全く反応せず、最終的には、「この人に騙されるくらいだったら喜んで騙されよう。」
と思うくらい色々助けてくれた。

バスから降りて、ゴーカートみたいなのに乗って、移動して、またゴーカート、そしてハノイ行きのバス。
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それぞれが微妙に離れているのでややこしい。

けど邱さんが待っていてくれた。

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ベトナムの検問でパスポートを調べられる際、たまにベトナムから去る飛行機のチケットが無くて入れなかった。」なんて話を聞いたりするし、
他の観光客は、検問を通る時に検問官に何かを渡している。検問官も検問官で笑顔一つ見せない、おっさんだ。

何を渡しているのかすぐに分かった。
小さい額だけど、賄賂だった。
素直に「マジかよ、ベトナムと思った。

だがしかし、ここベトナムボクが一番得意とするホームグラウンドの様な国だ。

先制攻撃をしてみた。

「しんちゃお、ちんぽこちゃん!」

日本語にするとどストレートな下ネタに聞こえるけど、ちんぽこはベトナム語で「ハト」ですから。

だからボクは、ただ、
「こんにちは、ハトちゃん!」
とおっさんに向かって元気よく言っただけ。

おっさんがリアクションを撮る前に笑顔でウインクをしたらもう、こっちのペースになった。

おっさんが勝手に知ってる日本語を話し出し、後はそれに合わせれば良く、賄賂なしでスタンプも簡単に押してくれた。

いや、それだけで無く、握手を求められ。
おっさんのカメラで写真も一緒に撮った。
もし、おっさんがInstagramをやっているのなら、きっと今日アップロードされたであろう。

さすがはマイ ホームグラウンド ベトナム
ただ、ボクが通過してきた時の邱さんのちょっぴり遠くを見る様な視線が気まずかった。

ゴーカートに乗ったり、バスに乗ったりして、ハノイへと出発。

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家の作りも、全て変わった。
というか、土の色も一気に赤っぽくなり、フェニックス的な木、後は牛と鴨が中心の世界。
同じ道路できてるのにまるで飛行機で来たような新鮮な感覚になった。

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久しぶりに聞くベトナム語
なんかすごく落ち着く。。笑

バスに乗っていた中国人達も良い人達ばかりで、中国人以外の人間はボクだけだったので、基本的にみんなの注目の的になり、色んな人が英語で話し掛けて来てくれた。

高校の先生をやっていたり、ビジネスマンだったり、自営業をやっていたり、色んな人に出会った。

でもさすがは我がベトナム
運転、荒いぜ。
無理な追い越し、当然だぜ。

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いつの間にか寝ていて、途中バスがとまった。
お昼ご飯休憩らしい。

全くそういう頭が無かったので、考えもしなかったけど、ボクはベトナムのドンもアメリカのドルもどっちも持っていなかった。

とりあえずお昼ごはんは抜いて、ハノイに着いて、銀行に行って換金してから色々考えよう。と考えていた。

しかし、そこはさすが中国人。

「昼ごはん、一緒に食べようよ!」と何も言わずに奢ってくれた。

本当に、ベトナムに来てまで、人に助けられてばかりだ。
またバスに乗り、ハノイへと向かう。
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「え?ここで降りるの?」という何も無いところで降ろされ、邱さんに誘われるままタクシーに乗せられ、全く分からない場所へと連れて行かれた。

着いたのは、鉄の門が付いた5階立ての家だった。
「鉄鋼会社をしている。」と言ってたからもっとファクトリーな雰囲気の場所に行くと思っていただけに拍子抜けだったけど、ボルトやワイヤー、色んな機械などもあり、邱さんが言っていた事は本当だった。

そして、何より、「日本語を話せる友達」の晋さんミスター(鈴井貴之に似ていたので、完全に安心した。

邱さんの彼女は、ベトナムの人で、学者一家。
タクシーの運転手に住所じゃなくて、「○○さんの家まで」で通じる所だった。

色々話して、
シャワーを浴びて、
もうそろそろ行こうかな。と思ってた時に、
新事実が明らかに。




「日曜日は、換金できない。」


どうやら僕は本気の丸腰状態でフラフラとベトナムに入ってきてしまった様だ。

そしてボクはそんな事実も知らずにネコと遊んでいた。

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ただ、そこで皆が、「今日はこれから一緒にご飯を食べに出かけて、泊まっていけばいいよ!」と言ってくれたので甘える事にした。

と言うより今日バスの席が隣じゃなかったらボクはヤバかった。ありがとう、神様、仏様、タクシーの運ちゃん様、邱様。

家の近くのお寺。
皆熱心に手を合わせていたのが印象的だった。  
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これは、将棋。

そして、5人で晩ごはん
ホアンキム湖の畔、
ど真ん中で、



まさかのタイ料理

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い、いや、美味しかったです。。。

そうだよね、日本人だって、毎日寿司食べるわけじゃないし。。

食事が終わって、バックパッカー達が集まる付近のパブに向かう。

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それにしても、すごい人、人、人。
活気しかない。

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店員とすぐに仲良くなった。

良くハイタッチをされる。

いつの間にか踊っている自分。

沢山写真を撮られる。
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やはり、ボクの基本スペックは対外国人用に作られているようだ。

そんな夜の事は書いてもしょうがないし、まず大事なタイミングに限って写真は撮ってない物。

楽しく過ごして家へと帰った。


やっぱり、
ベトナムの風景には、
スーパーカブがよく似合う。

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12.ユーラシア大陸東南部縦断〜11日〜南寧

ドアを開ければ道は眠って踏み出される一歩を待ち焦がれている。

出かける時は必ず左足から。

12時ピッタリにホテルをチェックアウトし、桂林駅へと向かう。
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14時くらいの電車だからのんびり3キロくらい歩いて向かう。

歩いている途中。象鼻山公園を通りかかり、やっぱり外側から象さんは見えるのか。ちょっぴり気になって見てみた。

いや、見てみるまでも無かった。

団体ツアー観光客が園外から皆んなで記念撮影をしていたもん。笑

朝から微妙な気持ちになりつつも、蒸し暑い道を歩き続ける。

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急いでチケットを取ったから、
「立席」読んで字の如く、立ったまま乗る。

桂林駅、相変わらず中国の駅は大きい。

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立席を設けるくらいだからどんな古い電車が来るのか心配だったけど、待っていたのは新幹線だった。

立席と言うのは考え方で印象が変わる。

「2等席と同じ料金取って立たせるのか。。」

はたまた、

「立席でもいいから早く目的地に行けるから有難い。」

この2つの考え方の微妙な空間を突いたシステムだと思う。笑

3時間くらいの新幹線での旅。

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外から見える景色はどんどん変わっていき、
湿地帯と、細長い木。
今まで見なかったアヒルの群れや水牛の姿も見えた。

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ただ、見渡す限り平野になっている所もあり、ボクは山が多いと今まで思っていたので新鮮だった。

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南寧駅への到着。

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よくハルビンから南寧まで3700キロ電車で来たなぁ。

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着いたのが17時前、ホテルの予約をしていて、17時チェックインだから土地勘も無いし、焦る。

タクシー乗り場では何回か乗車拒否をされてしまった。

きっとホテルがわりかし近場だから運転手さんも儲からないのだろう。

でも僕はインターネットで検索する事もできない。
何としても乗せて貰うしかない。

ちょっと困っていると、中国人のお姉さんがタクシーを捕まえて乗せてくれた。

中国人、本当に親切。

明日ベトナムへ行くためのバスの券の売場をタクシーの運転手さんに聞いてホテルに向かう。

駅から北のほうに少し行った所にホテルはあった。

大通りが大規模な工事中で、ちょっとダークな雰囲気の街を通りぬけ、着いた。

タクシーの運転手さんに、5元だけチップを渡したら、最初は遠慮して拒否されたけど、受け取ってくれた。

ありがとう運転手さん!

大通りに面していて一先ず安心。

ホテルのチェックインもスムーズにおわり、またまた安心。

部屋は、昨日までとは打って変わって、窓もないし、暗いし、インターネットも出来ないし、俗に言う「出そうな」雰囲気。笑

中国では、Wi-Fiが街中に飛び交っている。
だけど、スターバックスなど外資系のWi-Fiを使う為には中国の携帯電話番号が必要になり、後はロックがかかっている。

そこで、ボクが見つけ出したのは、
ロックがかかっているWi-Fiでも、
12345678
を入れれば使える事が多いという事。

安全面でもオススメは全くできない。
だけど背に腹は変えられない。笑

バスの券の売場、駅の近くだったなぁ。
歩くと結構かかりそうな場所。

中国では、電動バイクのフリーの運ちゃん達がウロウロしている。

ホテルを出たら、フリーの運ちゃんと目が合い、アイコンタクトで止まってくれた。

行きたい場所の写真を見せて、5元だけで行ってくれる。

かなりリーズナブルだけど、
中国ヘルメットなどはしないし、
道も段があったりして、なかなかスリリング。
コケたりしたら間違いなく無事では済まないけど、そこは出会ったばかりの運ちゃんに全てを委ねるしかない。まさにこの瞬間は運命共同体

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だけど、暑いからヘルメット無しで車と車の間、たまに歩道を走り人を豪快にすり抜けていくバイクタクシーは面白い。


バスの券の売場に着いた。

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明日ベトナム入りしようと思って予約などはしていないから、券が売り切れていたらどうしようと言う心配も杞憂だったみたいで、売場に入って3分で券を手に入れる事が出来た。
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明日の、7時45分。
このバスの券の売場前にバスが来る。

ベトナムハノイへの到着は15時の予定。

帰りは昨日の夜から何も食べていなかったからまたフラフラ歩いて適当に済ませた。

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帰りはもちろん、バイクタクシー。
玉木宏を色黒にした中国人の運ちゃん。
運ちゃんの後ろに乗りながらアイスを食べる。
夜の風が気持ちよかった。

昨日友達になったドイツ人のジャンは、
ベトナムに行って帰ってくると、中国がいかに綺麗か分かるよ!まあ、一番のぶっち切りはインドだけど。」と言っていた。

確かにボクも国的には中国の方が好きだ。

けど、基本的な国民の感情として、中国は日本人には良い印象は決して持っていない(話したりしたら一気に親切になる)。

ベトナムは、どちからと言うと、白人層や中国に良い印象を持っておらず、日本の事は大好きだ。

昨日ジャンが
「国と国がお互いを非難し合うのは本当に愚かな事で、きっと僕達の世代が大人になったら世界は良くなっていくよ。」
と話していた。やっぱり30歳付近の人の話しは、どこの国の人でも言ってる事が大体同じだ。

そして、彼らエリート層は本当に言語に対する情熱が凄くて、ジャンもドイツ語、英語、中国語、次は日本語の勉強も始めるそうだ。

宮崎に住みながらも、頭は世界のスタンダードである為には、考え始めると答えはひとつしか見つからないけど、まあ。。

全員分野が違うけど、また競い合える力強い仲間が増えたことが単純に嬉しい。

話が脱線して、また「だけど」が来るけど、
日本人とドイツ人は共通点もすごく多いから相性が良いのも事実。笑
その国の言葉が話せたら一気に距離が縮まるのは、もっと事実。


ベトナムと言うアドバンテージを存分に活かしつつ、明日から久しぶりに適当ベトナム語を炸裂させていこう。いざとなったらナムちゃんから教えてもらった「ホーチンミン師」を唄おう。


行くぜ。ベトナム



11.ユーラシア大陸東南部縦断〜10日〜桂林の奥地で。

今日は写真がかなり多い。
初の雨だわ。

一回くらい本気の観光をしてみようと桂林クルーズツアーに予約してみたけど、ホテルで寝ている間ずっと外は大雨で雷も落ちたりしている状態

これが続いたら傘も持ってないし(残念だけど)、絶対にツアーには行かずに引き篭ろうと決意して迎えた朝。


だいぶ弱くなってるじゃないの。


バスがホテルの前に迎えに来てくれるから、待機。
今回だけは、宮崎に馴染み深いシェラトンに宿泊。

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出発。

英語ガイドが付いているから、てっきり外国人ばかりだと思っていたけど、外国人はボク、ニュージーランドから来たゲイカップル、オーストラリアから来た華僑の叔父さんの4人。

自然と仲良くなる。

バスが雨漏り、道の木の枝が引っかかりまくるのも楽しみながら暫しバスの旅、

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え?本当にここでいいの?
って思うくらい廃墟に降り、ドキドキしながら船へと向かう。

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良かった。
本当に良かった。
船はちゃんとある。

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外国人は外国人でまとめられ一つのテーブルに着き、出航!!!

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いざ、天下一の景色へ!!


ラフティングとかと同じで、その日の水の量でコースも変わる様だ。

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では、天下一の景色をご覧下さいませ。

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途中でお昼ご飯に使う川魚や川エビを地元の漁師さんから買っている様子。

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今日も元気にselfie time。
....上手く撮れなかった。
後から見直して気付いたけど、雷が落ちてくる寸前みたいな頭。笑

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まさに、

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SUNTRY
烏龍茶な景色

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隣の小さい船は後ろの方にキッチンが。

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おお!
ガイドさんが「猫山」と言っていたが。。

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ボクが「Hello Kitty Mountain」と命名。

ガイドさんも、次からキティちゃん山と説明する事にするそうだ。

「Hello Kitty Mountain」©︎kuroiwa

これがきっとこれからの桂林観光を熱くしていくだろう。

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そして、岩肌が、
「馬の親子が走っている様に見える山。」

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。。。。。。。

お分かり頂けただろうか?笑

では、もう一度見て頂こう。

ガイドさん曰く「最近、仔馬の方はいなくなったけど。」(草が生えてきた為。)

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うん。見える。笑
見えるよ、馬。

お昼ではさっき買っていた川の物が並ぶ。

中国に来て、川の魚、川の蟹、川のエビを良く食べるけど、それだけで如何に川が中国の歴史を支えてきたのか分かる。

※写真は撮っていない。

食事中、ニュージーランドゲイカップルの片方が景色について「Almost same」と言って皆納得してしまったのは、心の中に閉まっておく事にしよう。。


また食事中に、ガイドさんに
「ほら!中国の20元の絵になってる所!」
今回のクルージング一番の見所をデッキに上がって写真撮ろう!と言ってくれるものの、、ゲイカップルが食事を続けていたので、僕も、

写真は撮らなかった。笑

こんな感じの所です。笑

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対岸に着き、オプションで鍾乳洞に誘われるも、
小さい頃山口県の鍾乳洞に行った時「ゴジラが出る」と泣き叫んで入る事を拒否して以来、遠慮している。

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バスが来るのは、4時間後。

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全く分からない場所に降ろされてしまった。

後から調べて「阳朔」という所にいた事が分かった。
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完全に、桂林クルージングありきの小さな町だったけど、外国人が凄く多く、活気もあった。


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そこでボクが何をしていたかと言うと、

歩きながら観光客にお土産を売るおばちゃんに、本気で日本語を教えていた。

だって、おばちゃん、英語も日本語もきっと凄い努力して勉強したのが、伝わってきたから。笑

例「お兄さん、このポストカードいかがでしょうか?綺麗でしょう。」

おばちゃんは熱心にノートにメモを取り続け、発音もボクがアルファベットで書いたりした。

単語から文章、はたまたおばちゃんと2人でロールプレイングを繰り返すこと3時間、あっという間に時間が過ぎた。

また、雨の日は傘を売ったり、きっと桂林だけに観光をしに来ている人は少ないから、軽くて小さい物を中心に売っていったらいいんじゃないかと2人で考えた。

彼女とはがっちりと握手をして別れた。
ちなみに、さっきのポストカードは、彼女から買った物。

来る時は船で来て、帰りはツアーの会社が何組かまとめてバスに乗って帰る事になった。

バスに乗り込むと、さっき別れて鍾乳洞に行ったゲイカップルもいてウインクをして席を探したが、ほとんど空いていない。

あ。この人は。。

と思って座った白人の隣。

「Woher kommen Sie? 」

最初から吹っかけてみたら。

ドルトムント出身だよ。笑」

ビンゴ。ドイツ人だった。

中国の旅行で日本人に1人も会っていなかったのもあり、すぐに仲良くなった。

ただ、彼は5年間ドイツの会社から出向で上海に来ていて、奥さんも中国人。

エネルギー関係の貿易を仕事にするバリバリのエリートだった。

久しぶりの完全ドイツ語の会話だったけど、桂林の街まで帰る3時間、話続けた。というより、日本人相手でもそんなに話し続ける事はない。

仕事の休みが3日あると、すぐに手配して短い旅行に行ったりを繰り返していたり、むしろそうしないと中々上海での生活は息が詰まるそうだ。

彼とすっかり意気投合してしまったので、桂林の街中でバスを降り一緒に夜市に行く事になった。

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きっと今日雨が面倒くさくてツアーをキャンセルしていたら、夜市にも行かなかったし、彼とも出会えなかった。

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色んな物を食べ歩き、デザートまでお腹いっぱい食べても、1人600円位だった

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彼のお陰で、一気に桂林という街が好きになった。
ありがとう!

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日本にもたまにショートトリップをしに行くと言うので、WeChatで連絡先を交換して再会を約束した。


本当に今日は良い一日だった。

I LOVE CHINA.

今日のハイライトは、昼間一緒にクルージングに行っていた中国人親子と夜市で再会し、男の子が持っている食べ物を「アーン」と食べさせてくれ、僕がお返しに持っていた山羊の串を「アーン」とあげたら、やんわりと「不味い」と言われた事。




10.ユーラシア大陸縦断〜9日目〜桂林で象さんと詐欺師に会う。

行動を始めてから8日目、それぞれの街に長めにいたのに、いつの間にか遠くまで来たような雰囲気が出てきています。

旅行に来た目的は終わったから、もう明日にでも日本に帰りたいくらいのテンションです。

と言っても、何故かオープンジョー帰りの場所をタイのバンコクに設定してしまったので、行くしかありません。

多感な時期に水曜どうでしょうを見ていたせいで、旅行の目的が、観光じゃなくあくまでも「何日までに○○に到達しなければならない!」移動メインの頭になっています。笑

でも、桂林はちょっと来てみたかった場所です。

地獄の硬座プレイを終えて、気持ちを奮い立たせて、パシャり。

北桂林駅です。

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現地の気温35度

これから行く国を考えると、気が遠くなると同時に、
ショートパンツ(wagonの)
※何度でもいいます。
を持って来ていて本当に良かったという気持ちが湧いてきます。

桂林に泊まるので、すぐに電車のチケットを確保して車でここから30分ほどのホテルに行きます。


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観光地のど真ん中で、今回の旅行中ずっとなんだけど、意味も無くキングサイズのベッドの部屋に泊まっています。


部屋からの景色は、こちら!

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河の近くで、まさに、

手 に 入 れ ろ ! ド ラ ゴ ン ボ ー ル !

景色が広がっています。
古くてすみません。。。

すぐに2日ぶりのお風呂に入って、長いズボンはもう履かないだろうから洗って、

ホテルから歩いて3分の所にある。
有名な観光地っぽい
象鼻山
にやってきました。

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なんでも、

象が鼻を使って水を飲んでるっぽい、景色が見えるっぽい。笑


入ってみよう。

ほう!

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ほうほう!!

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ほうほうほう!

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うおー!!!


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周りに人が

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全く居ないぞう〜〜!!!!泣

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別に象にかけたギャグとかでは無いです。。。笑

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そして辿り着きました。

刮目せよ!!

これが、

あの噂の

象さんです!!

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象さんなんです!!怒


おおお〜。。。。。


僕はね、
やっぱりね、観光地はね、、
得意じゃないなぁ〜。笑


ふと冷静になって後ろを振り返る。

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やっぱりかぁ〜。。。!!!笑笑
※完全に場外から丸見えのスポットに象さんいます。
入場料70元したのにww


まあでも、さすがに象さんの周りは人がいました。


でも、これで帰るのは悔しいから象さんのあの穴の中に入ってみます。

回り込んで、象さんの急な背中を登って、

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汗まみれになって。。。

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着いた!!

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感動したっ!!


ま、裏側で気付いたけど、わざわざ象さんの背中を攻めなくても、平地を回って来れたんだ。笑


そのまま園から出てホテルの周りを散策。
ちゃんとした入口があった。
ボクはどうも一番人気のない入口から入ったらしい。

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中国の銅像系は本当にカッコいい!!

ジョジョ立ちしてる詩人がいました。

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街中を散策していると、英語で
「日本人ですか?」
って人の良さそうなおじさんから聞かれ、
「はい。」
って答えてからそこから会話が完全に日本語になりました。

もう、この時点でボク的にはアウトです。笑
日本語を話す日本人にも警戒しないといけないけど、それが外国人だったらもっと警戒しますよね。笑

「兄弟が日本にいるから〜」
って、兄弟と貴方は別人じゃんよ。笑

そこから劇見に行こう!とか、お茶屋さんやってるからちょっと寄っていきなよ!とか色々誘ってきて、出来るだけ相手に合わせて断るつもりだったけど、あんまりくどいから。。

「おれ1人で大丈夫だから!」
って中国語でちょっと強く言ったら引き退ってくれました。良かった。

金持ちに行くならまだいいですよ。
ボクをひっかけてもね、何も出てきません。笑

それに、一人じゃなくてどこか店とか、組織とかとグルになってやってる場合がほとんどなので、もし旅行に行く時、クチコミとかでそういう情報があったら余計なストレスを受けない為にも、場所が分かっていたらそのゾーンには最初から近付かない方がいいです。

桂林名物の、、

何とか麺(笑)を食べてホテルに帰りました♩

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象さん公園より、部屋からの眺めが一番。

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今、ホテルの下辺りでは中国人のストリートミュージシャンが唄っています。いい歌声。


流れてくる歌声で今自分が外国にいるって意識しだしたら、、

さっそく寂しくなってきました。笑

人に会う為だったら海外でも何処までも行けるけど、目的無くなったらね。

根本的に海外嫌いだね、やっぱり。笑

ちょっと歌を聴きながら感傷に浸りますww

硬座だけには気を付けろ。地獄の番外編。

中国の電車は基本全席指定なんだけど、
一番の低いランクの電車には、
「立席」
といって席を持たずに立って電車に乗るシステムがある。

そもそも近場ならまだ立席はあってもいいけど、深夜に乗って昼に目的地に到着しますよっていう便にまでそんなシステムはいらない。というよりそんなシステムが成り立たない事が分からないのか。


0044分発
武昌→桂林
13時間
硬座プレイ


開きつつある中
気合を入れ、
「来るなら早く来てくれ」
と心の中で願いつつも、
着実に遅れる電車
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0110分くらいにやっと到着した。

薄暗いホームを抜けて電車に乗り込み、自分のチケットに書かれていた「7号車の88番席」を見つけると、すでに前の駅から乗っていた先客がいて、自分の席と僕の席の半分を使って横になって寝ていた。

わざわざ起こすのも可哀想だという謎の思いやりが発動してしまい、
僕は
お尻半分だけが乗るイスに
座り、荷物を抱え込んだままの状態で地獄へと突入したいった。。

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硬座。
話に聞くより
仕様が酷いじゃないか。。

硬座。
4人のボックス席の様になっていて、
多分、木でできた硬い椅子の上に布を乗っけただけだと思われる。

硬座。
オマケに、
寢るときに大事な橫の手すりや席のリクライニング機能なども
ある訳がない。

これは、
おかしい。


さっきまで待合所に
1人だけいた
フランス人
おじさん
見当たらなくなってる。

きっと彼は横になれる硬臥とか軟臥を選んで、快適な移動をして、
中国電車旅の真髄は味わえずに終わるんだろう。

当然だ。

僕だって天津の切符売りのおばちゃんが、雑な仕事をしていなければ今頃横になって、ちゃんと寝て快適な電車の旅を楽しんでいたはずだ。


むしろ、最初から「あ、君この行程は硬座13時間だから。」って言われていたら
きっとボクも「あっ、すみません。その日は体調が悪くなる予定なんで、ホテルに泊まって、新幹線で桂林まで行きます。」って答えて、

絶対に、
絶対に
硬座は選択しなかった。

余りにも辛すぎて、結局乗った瞬間の写真一枚しか撮れていない。

まだ水曜どうでしょう。とかなら、キツい思いをしても、苦しみを分かち合う同伴者もいるし、編集をしてくれる人もいるし、それを見てくれる人達だっている。

ボクは一体何が楽しくてわざわざお金を払ってまでこの苦しさを共有する事もできないのにこんな事をしているんだ。

深夜になっても大きな声で話し続ける、おばちゃん。

足元に痰を吐き続ける、人民。

いつの間にか全体がびしょ濡れになっていた、床。

まるで意思を持っているかの如く様々な所に散らばり続ける、ゴミ。


何故だ?
何故なんだ?


大体タクシーに乗ったりしたら、現地の人からたくさん話しかけられる。その時は一対一だから言葉が通じなくても楽しく過ごせるけど、一両80人位乗っている電車で外国人はボク1人きり。
というより、
外国人寝台を選んでいる。

話しかけられたら大変な事になりそうだ。と視線を感じたりする度に狸寝入りをしたりしていたけど、
全くの一睡もできずに朝になって、向かい合って座って、常に膝と膝が触れ合っている
おじさんが起きて、
目が合った。

2秒くらい目が合ったけど、、見事なスルーだった。

その時ボク彼の疲れ切った瞳を見て悟った。

硬座は、
中国の人達にとっても、
苦痛なんだ。

ごめんなさい。
ボクだけがお尻が痛すぎて辛い。とか、
こんなの乗りこなせる中国の人達は凄いなぁ。
とか
思って。

日が昇って昨日から乗っている組はグッタリ。
朝から乗り込んでくる組の容赦ないボリュームの大きさでの会話。
明らかにテンションが違う。

今のボクはきっと
「ヒヨコがオスかメスか一瞬で判断する職人」と同じ様に、
「硬座で昨日から乗ってるか朝から乗ってるか一瞬で判断する職人」になれると思う。

ウンザリしながら電車の旅は続く。

13時間の予定なのに、
もう2日間くらい電車に乗っている様な腰とお尻の痛みだ。

生まれて初めて自分のお尻の悲鳴を聴いた。



景色を見る余裕なんて、ない。
音楽を聴く余裕なんて、ない。
歴史を想う余裕なんて、ない。


ただ、目の前にいるおじさん
心の中で「お疲れ様。」と少し自分の中で芽生え始めた友情に似たものを感じるだけだ。

結局この電車の中で
中国人との会話はゼロだった。
完全に今回の武昌駅から桂林駅
ボクにとってのロンリープラネットだった。

桂林駅を降りて少し歩いていたら、いなくなっていたはずの
フランス人のおじさん再会し、
ウインクされたのは言うまでもない。

9.ユーラシア大陸東南部縦断〜第8日〜武漢・武昌・漢口

800時の新幹線で天津西駅から武漢まで移動。

成田空港並みの大きさの天津西駅。
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天津から離れるのが寂しかった。

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河北を制したら天下が取れると言われていただけあって、見渡す限りの畑。畑。畑。絶景。
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眠っていて、いつの間にか武漢辺りに。
景色が一気に変わり、田んぼが広がる。
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想像だけど、諸葛亮が晴天雨読の生活を送っていた時からあまり景色は変わってなさそう。

武漢駅に着く直前で大雨になり、今回初の雨に当たる覚悟。
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1400には着いて、新幹線を降りた瞬間に、天津では無かった湿気を感じる。
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だけど、あれ。晴れてる
ついてるなあ。

ブルースリーが出迎えてくれて、彼のTシャツを持って来れば良かったと少し後悔。
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そのままタクシーを捕まえて、
黄鶴楼へ。

THE中国

って嬉しくなるくらいの公園。
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80元を払って黄鶴楼へ。
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こっちか。。。

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ん?

岳飛広場!!
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今回の旅で諦めてた岳飛に会えるとは。
本当についてる。

「精忠报国」
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岳飛の合言葉。

異民族から侵略を受けていた漢民族にとって岳飛「英雄の中の英雄」

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うわぁ。。かっこいい。。。

30分くらい見とれてた

岳飛は中国人なら誰もが先に書いた通り「中国一番の英雄」と呼ぶ南宋時代の武将。

宋の皇帝が女真族国家「金」によって万里の長城より北に連れて行かれて滅亡。南宋は宋を復興させようというスローガンを掲げて唯一残っていた皇族から新しい皇帝をたてて建国。

岳飛は、南宋の開封府を守る将軍宗沢の率いる義勇軍に参加。貧農出身だったのにも関わらず、「農民にお前の様な奴がいるのか」ってくらい文武両道のチートっぷりを発揮して頭角を現していく。

宗沢将軍が亡くなって、金は10万の兵を率いて南下、南宋も滅ぼす勢いで攻め寄せて南宋の皇帝も逃げ続け、海の上にまで逃げ出す始末。

そんな中、私兵団「岳家軍」を率いて中国史上でも5本の指に入るくらい強いと言われた金軍相手に連戦連勝で、当時正規軍でも自国の民に対して略奪をするのが当たり前だったのに略奪も許さず韓忠世などと協力してどんどん金軍を打ちのめして領土も奪還していく。

宰相の秦檜は南宋にとってすごく悪い条件で裏で和平交渉を始めた時、民から絶大な人気を誇っていた岳飛の存在が恐怖だった為無実の罪で岳飛を捕らえる。

誘導尋問の拷問の中でも岳飛は「天は全て知っている」と言って最後まで屈せずに処刑されてしまう。

結局、南宋も、金もモンゴル帝国に滅ぼされる事になるけど、秦檜が死んでから民によって朱仙鎮に岳王廟が作られ、「岳飛漢民族の誇り」と呼ばれる事になりその廟の前には跪いて縄に縛られている秦檜一族の像があって、今でも中国の人が前を通ると唾をかけたり、ゴミを捨てたりしていく程嫌われている。

調べずにうろ覚えだけどこんな感じの武将。

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ガチャガチャ好きの僕だから、
迷わず岳飛の記念コインを購入。今回の旅の戦利品。

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そして、出た。黄鶴楼。

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元々、三国志時代の時に呉の孫権が築いた見張り台が原型となっており。時代時代で建て替えられ今の形になったと言われている。
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内装とかも綺麗。
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時代時代の黄鶴楼の姿も模型で再現されていて見ごたえがある。
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そして、200段くらい階段を登って、
頂上からの景色。

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小学生の頃、羽田空港でたまたま買ってもらった本が、三国志。そこから僕は中国の歴史好きになってしまったのだけど。。。


ずっと本を読んで想像していた長江が目の前にある。。。。
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鳥肌が立った。

想像を越えるくらいの大きさ。

タンカーも通ってるし船が行き交っている。

荷物もしばし放置してまた1時間くらい動けなかった。

これは一体大淀川の何倍あるんだ。

ここの近くで、赤壁の戦いがあった。

渡るしかない。

暫し、自撮り。

撮り慣れてないから周りの目を気にしてしまう恥ずかしさと、絶望的なアングルが僕を襲うけど、旅行中の写真で自分が一枚も写っていないのはそれはそれで寂しい。


掌に乗せてみたり摘んでみたりしたけど、大丈夫と言えるクオリティの物はこれくらい。笑

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そこから長江に向って雑雑とした道を歩いて行く。

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商店街では、今までいた北の街と違って、ココナッツミルクとか、ドクターフィッシュ体験とか。そういうお店が目立ち、食べ物も辛そうな感じがましている。

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街を抜けて。
長江に着いた。
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河に入って泳いでいる人も沢山いる中、とりあえず、、長江の水を口に含んでみた。笑
薄い泥水の感じがしてそれも感動。

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歩いて橋を渡るのは何かもったいない気がして、船が行き交っているのが見えていたので、渡し船があるはずだと思い船着場を探す。



あった。たった2元。
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船に乗ると、後ろの部分がデッキになっていて、船の旅を楽しめる。

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途中で川の色が変わり、他の支流が長江へと流れ出しているのが分かる。

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対岸までたった15分くらいだったけど、昔の中国のたくさんの英雄達と時代は違うけど間違いなく船という物を使って同じ長江の上で交差する事ができた。

対岸側は、さっきいた地区よりも、僕の想像する中国の世界が広がっていて、鉄骨屋、雑貨から地元の人達が使いそな店が所狭しと並んでいた。他の観光客風の人間には1時間ほど歩かないとすれ違う事は無かった。

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日が暮れて夜になっても歩き続け、さすがに履いているブーツと荷物が重く感じ始めたので食堂に入り、よくわらかないけど美味しい中華料理を食べて、タクシーを拾ってまた対岸側に戻り、今度は武昌駅へとついた。00:44分発桂林行き。

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武昌駅に着いて、今まで行った駅とは全く違う。

半分外になっている部分もあるし、常に大きな話し声、瓶が割れる音とクラクションの音が聞こえてくる。

電気もあまりついておらず、警察のランプとギラギラした店の看板が良く目立つ。

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今日は宿にも泊まらず、歩き続けて汗まみれで気持ち悪いけど、それもそれでなかなかできない体験だから良しとしよう。

さすがに今は眠らないで「ニンジーン loves you yeah!」を聴きながら電車を待とう。

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